就職活動をしていると避けられなのが面接ですよね。
書類選考には通ったけど面接でなかなか採用されない・・・なんて悩んでいる主婦の方も多いのではないでしょうか。
主婦が転職したい、再就職したいと思った時、とくに資格がなかったりブランクがあったりすると面接に臨む前から「採用されにくいのでは・・・」と不安に思うと思います。自信をもってポジティブに面接に臨むためにも、面接で聞かれる質問を想定して、回答を準備しておくことが大切です。
この記事では、主婦の方や、小さいお子さんのママが面接の場で役立つような、質疑応答例を紹介しています。
目次
面接で聞かれることに答えを準備しておく
面接で主婦がされる質問と回答について例をあげてみます。
志望動機
- 主婦が多少のブランクがあって再就職をしたい場合、「何故今、働きたいのか」「応募先の企業・職種を選んだ理由」を伝えられると良いと思います。
例「子どもが小学校に上がったことをきっかけに、社会との接点を持ちたいと思い、自宅近くで長くお勤めできるような仕事を探しておりました。貴社の求人を拝見し、経理事務の経験を活かして働きたいと思い、応募致しました。」
- 転職を考えている主婦の場合は、「転職したい理由」「応募先の企業・職種を選んだ理由」を伝えてみましょう。
例「子どもが小学生の間は午前中のみの短時間勤務をしておりました。子どもが中学校に上がったことをきかっけに平日フルタイムで働きたいと希望し、転職活動をしております。このたび御社の求人情報を拝見し、接客業の経験を活かせること、女性が多数活躍されていることに魅力を感じ、応募致しました。御社でも自身の経験を活かし、積極的に仕事に励んでまいりたいと思います。」
正社員で就職したい場合はその企業のホームページなどをみて、事業内容や扱っている商品・サービス、社風などを調べておき、こういったところに共感しました、魅力を感じました、と伝えることも必要です。
今まで経験した仕事の内容
職務経歴に沿って、どんな内容の仕事に携わってきたかを聞かれる場合があります。
例「結婚前は出版社につとめており、編集部門にて事務作業全般を担当しておりました。」
例「食品製造のライン作業の経験があり、チームリーダーとして製造の検品から人員配置なども担当していました。」
など、具体的に経験したポジションや仕事内容についてアピールしましょう。
また、事務職に応募する場合はPCスキルなども問われると思います。タイピングの速さや正確さ、ワードエクセル使えるかなどを伝えましょう。
例「前職でもワードやエクセルは使用しておりましたので、基本的な操作については問題ありません。」
ブランクがある期間はどのくらいか
主婦の場合、産後しばらく子育てに専念していたり、介護などの事情で長期間外で働くことが難しい環境にいた方も少なくないと思います。
再就職をするのにブランクがある場合は、面接の場でもどういった事情であったのか聞かれる可能性があります。
例「結婚してから子どもが小学生の間は、夫の希望もあり子育てに専念するため家庭に入っておりました。」
例「家族の介護のため前職を退職して4年ほど経ちます。再び勤めに出られる環境になったため、前職の経験を活かせる仕事を探しておりました。」
前職の退職理由
転職の回数が多い場合は、全ての職歴について退職理由を聞かれる場合もありますし、直近の前職のみ聞かれる場合もあります。マイナスの退職理由はプラスの言い回しに返還出来るように、準備しておく必要があります。
- 残業が多くて退職した場合
例「前職は病院の受付事務をしておりました。大変やりがいのある仕事でしたが、想定より残業時間が多く、子どもが小さいうちは無理なく家庭と両立できる範囲で働きたいと思い、前職を退職いたしました。」
他に応募している求人があるか
求人に複数応募しているか、面接時に聞かれる可能性があります。
「他に2社応募していますが、こちらが第一希望です。」など、応募している企業がある場合は正直に伝えて良いと思います。
他社が面接済みで採用結果待ちの場合、結果がくる時期に合わせて「こちらもその頃までにお返事します。」と言われる場合もあります。
勤務時間、曜日の希望
主婦パートを募集しているような企業は、面接時に希望の勤務時間、勤務可能の曜日など質問されます。
家庭の事情などで勤務できる曜日とそうでない日がはっきりしている場合は、勤務可能日を伝えましょう。
例「木曜日以外の平日週4日、9時~14時の勤務を希望しております。」
また、子どもの年齢が上がれば長時間勤務できるか、など聞かれる場合もあります。
例「子どもが幼稚園のうちは勤務時間は短いですが、小学校に上がった頃から勤務時間を延ばしていきたいと考えております。」
休日出勤やシフト以外の出勤が可能か、繁忙期の出勤に柔軟に対応できるか
飲食店やコンビニ、スーパーのレジ業務の場合は土日祝日も休みがないところがほとんどです。そういった職場では土日祝日に出勤できる人材を求めているかもしれません。
求人票に書いていない場合でも、人手不足の日や繁忙期は休日出勤できるか、決められた曜日以外も勤務可能か聞かれる可能性があります。
- 対応できる場合
例「土日祝日は基本的にはお休みを希望しますが、子どもが預けられる状況であれば勤務可能です。出来るだけご希望に添えるよう努力いたします。」
- 対応できない場合
例「周囲に頼れる家族がいなく、土曜日は主人が仕事のため土曜日の出勤は難しいです。」
残業できるか
残業が発生する可能性がある場合は、面接時に対応できるか打診があると思います。残業できない場合は面接官から質問がなくても、面接時にしっかり伝えておくことが大切です。
残業が可能な場合は、残業の発生頻度を確認しましょう。そのうえで~時までなら対応できます、と具体的に面接官に伝えましょう。
- 残業が出来ない場合
例「子どもの保育園の送迎の時間の関係で、夫はお迎え時間に間に合わないため、申し訳ありませんが残業には対応できかねます。」
- 残業が出来る場合
例「子どもが中学生ですので、無理のない範囲で残業は可能です。○時まででしたら対応できます。」
例「日常的に発生する残業は難しいですが、事前に残業の予定が分かる場合は延長保育を利用しますので、1時間程度の残業は可能です。」
持病があるか
応募する職種が立ち仕事だったり、重いものを運ぶ業務がある場合、腰痛などの持病がないか、体力的に勤務可能かなど聞かれる場合もあります。
例「体力には自身があり、健康診断でも特に問題ありません。前職でも風邪で仕事を休むようなこともめったにありませんでした。」
子どもがいる場合、体調不良時の対応は?
主婦の転職や就職の際に、子どもがいるかどうか、子の体調不良時にはどうするのかは面接官も確認しておきたいところだと思います。
例「周囲に頼れる家族がいないため、急な子どもの体調不良時などは早退やお休みを頂くこともあるかもしれません。」
例「わたしの実家が近居にあり、祖父母が健在なため、子どもの体調不良時や残業には協力を得られる環境です。」
介護が必要な家族はいるか
急な欠勤をする可能性があるか、長期的に働ける人を希望しているが家庭の事情で働けなくなる可能性があるか、など確認する目的で家族のことを聞かれるかもしれません。
例「祖母に介護が必要な状態ですが、現在は家族で協力しています。お休みをいただくことはあるかもしれませんが、現状で大きく仕事に差し支えるようなことはありません。」
仕事をする上で家族の協力を得られるか
主婦は共働きでも家事や育児などを担う割合が多くなりがちですよね。
仕事をする上で、ご主人がどう考えているのか、働くことに家族の協力が得られるのか、聞かれることもあります。
例「私が仕事をし社会との関わりを持つことを夫も賛成してくれています。子どもも手のかからない年齢になってきましたので、家事の負担などが増えないように協力すると言ってくれています。」
仕事に適性があると思うか
応募する職種に経験があるならそれほど心配されないとは思いますが、未経験の職種の場合は面接官から仕事内容にどういったイメージを持っているか、どんな仕事だと思うか、こんな場合は対応できそうか、など質問されるかもしれません。
どんな仕事か、という部分については事前に仕事内容など調べておいて簡潔に説明できるように準備しておきましょう。
- 医療事務の場合、どんな仕事か問われたら
例「来院された患者さんにスムーズに診察を受けていただくために、症状を伺い、保険証の確認やカルテの必要事項を確認し、看護師や医師に迅速に情報を送ることが仕事の主だと思います。待ち時間の負担を軽減するためにも、会計の正確性や、体調のすぐれない患者さんに寄り添う気持ちで対応する思いやりも大切だと思います。」
と答えたとします。
面接官からは、職種に対するイメージと違う点、補足する点、実際に働いたらここが大変だと思う点について説明があるかもしれません。
医療事務であれば、以下のようなことが補足されるかもしれません。
「体調の悪い患者さまの中には待ち時間中に怒りだす人がいるかもしれません。クレーム対応も多少はあります。月末月初はレセプト業務のため残業が発生します。また、単純な診療受付だけでなく、患者さまが持ち込んだ書類の受付や各診療科とのやりとり、診察時に患者さまの誘導や診療補助などもしてもらうかもしれません。」
- 接客業の場合
接客業や窓口業務ならば多少のクレームはつきものです。クレーム対応に極端な苦手意識がないか聞かれることもあるでしょう。
例「前職でも窓口ではありませんが、苦情をおっしゃるお客様の対応をした経験があります。相手のお話を良く聞き、興奮をあおらないような対応を心掛け、一職員で対応できない場合は迅速に上司に相談して判断を仰ぎました。ある程度のことは冷静に対応できる自信があります。」
- 製造のライン作業の場合
単純作業を苦痛に思わないか、チーム作業よりコツコツと物事に取り組むのがのが好きか、聞かれるかもしれません。
例「コツコツと作業に取り組むことは全く苦になりません。確実で迅速な作業ができるように精進したいと考えています。」
対人スキルがあるか
どんな仕事でも職場の人やお客様と上手にコミュニケ-ションを取ることは大切ですよね。電話対応やメール対応が苦手でないか、年上や年下の職員とも抵抗なく仕事ができるか、聞かれるかもしれません。
例「以前も一回り以上う年上のスタッフと働いた経験があり、コミュニケーションを取る上で問題なく業務に臨めていました。電話対応についても事務経験があるので抵抗はありません。」
自分の長所や短所は何か
自分の長所や短所はについても簡単に説明できるようにしておいた方が良いと思います。
例「わたしの長所は物事にコツコツと集中して取り組むところです。短所は細かいところが気になり、一つのことに時間をかけてしまうことがあります。対処法として、作業する前に計画を立てて優先度の高いものから行うようにしています。」
「長所はありません、短所はありすぎて・・・」など自分の評価を落とすような表現は避けた方が良いでしょう。
転職の状況別の注意点
夫の転勤に伴う転職の場合
次の転勤の可能性があるか、聞かれる場合があります。転勤は何年ごとと目安が決まっている場合は、「確定ではありませんが5年後に転勤の可能性があります。」などと面接の段階で伝えておくと良いと思います。
育休中・育休明けの転職の場合
育休明けの転職では、転職しなければいけない理由をきちんと説明することが大切です。育休を取得するのは復職が前提なので、転職希望の面接でも「育休中や育休明けに転職する理由は何ですか」と問われるかもしれません。
例「復職後に産前の部署から異動になり、異動先では勤務時間の定刻が遅くなり保育園のお迎えに間に合わないこと、休日出勤があることが転職を考えている理由です。」
など、転職理由にもよりますが、やむを得ず転職する必要がある、ということを面接官に伝えたほうが印象は良いと思います。
産前に退職、産後すぐに再就職する場合
産後に再就職する場合、聞かれるのが子どもの預け先が決まっているかです。
保育園が決まっている、在園している、家族に預ける場合はその旨を伝えましょう。
保育園が決まっていない場合はいつごろ決定の有無が分かるのか、いつから働けるのかを伝えられるように準備しておくと良いと思います。
例「わたしの実家が近いので、仕事の間は家族にみてもらう予定です。保育園に入れ次第、通わせるつもりでいます。」
例「保育園に入園が決まっていて、来月から約一カ月慣らし保育の予定です。本格的に勤務できるのはその後になります。」
子どもの預け先のめどが全く立っていないと、面接官側も勤務開始時期がわからず、採用されにくいでしょう。
キャリアアップ目的の転職の場合
前職で行っていた仕事内容を伝え、転職先で自分が携わりたい仕事内容を明確に伝えましょう。
ただ、自分のやりたい仕事だけを主張するのではなく、転職希望先の要望についてもある程度柔軟に対応できると良いと思います。
現状の仕事に不満あり、転職したい場合
在職している職場の不満をダイレクトに伝えてしまうと、面接官も良い印象はもたないかもしれません。
マイナスの退職理由でも、出来るだけ表現を柔らかく伝えられるように工夫しましょう。
また、前職の就業期間が短いと、どうして短期間で転職しようと思ったのか聞かれるかもしれません。採用側としても、就業後にすぐ辞められてしまうと困ってしまいますよね。
退職の大きな理由が「職場の人間関係が良くなかった」「仕事が自分に合わなかった」などの場合でも、そのまま伝えるのは良くありません。
例「前職では希望の就業日数よりもシフトに入れず、もう少し収入を増やしたく転職しようと思いました」
例「子どもが小さく、短期間の限定のパートをしていました。」
など、退職した理由が納得できるものならばマイナスの要素にはなりにくいと思います。
まとめ
主婦が転職活動する場合は、面接で聞かれることにしっかり事前準備することが大切です。面接の場では自分を卑下するような発言は避けて、採用側が一緒に働きたくなるような魅力的な人材であることをアピールしましょう。
また、主婦が仕事をする場合は家庭との両立が不可欠ですよね。
勤務条件についても面接時に確認し、就業後に無理なく働けるような職場を選ぶことが、環境の良い職場に就業・転職するポイントだと思います。
↓転職成功のポイントを紹介
↓わたしが産後転職した話です