こんにちは、ハルコです。
認可保育園と認証保育所の違いはご存知でしょうか?保育園に入れるなら認可保育園が良いと思う方も多いと思いますが、認可保育園、認証保育所、ともに利用するにあたってメリットやデメリットがあると思います。
それぞれの保育園の特徴から、どんなメリットやデメリットがあるかをまとめてみました。
目次
- 認可保育園とは
- 認証保育所とは
- 対象年齢
- 定員
- 施設の面積
- 保育料
- 開所時間
- 運営
- 保育従事者
- 配置基準(児童数:職員数)
- 入園申し込み方法
- 認証保育所の入園申し込みについて
- 認可保育園のメリットとデメリット
- 認証保育所のメリットとデメリット
- まとめ
認可保育園とは
国が定めた施設の設置基準があり、施設の広さ、給食設備、衛生管理、防災管理、職員の数などを定めています。これをクリアし、都道府県に認可されると認可保育園となります。
認可保育園には公立と私立があります。
認証保育所とは
東京都が独自に基準を設定して、市区町村が指導しながら、各事業者等が運営する保育所です。都が設置を認証し、駅近の保育所、0歳児の受け入れなど、都民の保育ニーズに応える目的で創設されました。
A型(駅前基本型)、B型(小規模型)の2種類があります。
対象年齢
認可保育園
0歳〜小学校就学前の子どもで、保護者が仕事や病気、親の介護などで保育ができない場合に利用できる。
0歳児の保育枠がない保育園もある。
認証保育所
A型は0歳〜小学校就学前の子ども
B型は0歳〜2歳
定員
認可保育園
60人以上(小規模保育については20人以上)
認証保育所
A型は20〜120名(うち、0〜2歳は1/2以上)
B型は6〜29名(0〜2歳のみ)
施設の面積
認可保育園
乳児室(0〜1歳児) 1.65㎡/1人
ほふく室(0〜1歳児) 3.3㎡/1人
保育室・遊戯室(2歳以上) 1.98㎡/1人
屋外遊戯室(2歳以上) 3.3㎡/1人
認証保育所
A型
乳児室・ほふく室(0〜1歳児) 3.3㎡/1人
保育室・遊戯室(2歳以上) 1.98㎡/1人
屋外遊戯室(2歳以上) 3.3㎡/1人
B型
乳児室・ほふく室(0〜1歳児) 2.5㎡/1人
保育室・遊戯室(2歳以上) 1.98㎡/1人
屋外遊戯室 基準なし
保育料
認可保育園
世帯の収入に応じた額を、市区町村が徴収する。
認証保育所
自由に設定できるが、国の徴収基準額を上限としている。
開所時間
認可保育園
11時間
認証保育所
13時間
運営
認可保育園
公立(市区町村が運営)
私立(社会福祉法人などが運営する民間保育所)
公立、私立ともに公費で運営
認証保育所
A型は民間事業者等
B型は個人
保育従事者
認可保育園
基本、担任(基準保育士)はすべて有資格者の保育士、資格のない保育補助者もいる
認証保育所
保育士は6割で可
配置基準(児童数:職員数)
認可保育園、認証保育所A型
0歳3人:保育士1人
1歳6人:保育士1人
2歳6人:保育士1人
3歳20人:保育士1人
4歳以上30人:保育士1人
認証保育所B型
0歳3人:保育士1人
1歳6人:保育士1人
2歳6人:保育士1人
入園申し込み方法
認可保育園
保護者が市区町村へ申し込み
認証保育所
保護者が直接認証保育所へ申し込み
⬇認可保育園の入園申し込み方法などはこちらに書いています。
認証保育所の入園申し込みについて
認証保育所の入園選考については、先着順であったり、園独自の入園選考が行われたりと様々です。
入園選考が先着順の場合
入園参考が先着順だと、情報を掴んでいる保護者が、次年度4月入所のために深夜から保育所に並ぶところもあります。
逆に、入園選考が先着順だということを知っていれば、早く行動すれば入園できる可能性がかなり高くなるので、狙い目です。
確実に入園できる保育所をひとつは確保したい、保険を作っておきたい方には先着順の制度をとっている認証保育所はオススメです。
園独自の選考が行われる場合
わたしの住んでいる地域では、園独自の基準をもとに入園選考を行なっている認証保育所が圧倒的に多かったです。
次年度の4月入園を申し込みたい場合、いつから受付が始まるのかは園次第ですが、先着順ではないので、あとから申し込んでも入園できる可能性は高いです。
ただ、園の選考で決まるため、何をすれば入園しやすくなる、といったことが不明なので、結果が出るまで入園できるか
どうか検討がつかない不安があります。
兄弟枠を設けている認証保育所もありますが、そうでないところも多い印象で
す。
認可保育園の保険として申し込んでいても、認可のように明確なポイントの基準があるわけでもないので、保険になるかといったらそうでもないかもしれません。
⬇︎認証保育所の単願申請と併願申請についての記事です。単願申請なら認証保育所に入りやすくなるかも・・・
認可保育園のメリットとデメリット
認可保育園に入園させるメリットとデメリットを以下にあげてみたいと思います。
認可保育園のメリット
- 園舎が広い所が多い(都心では認可保育園でもビルの一室、駅の高架下などを利用しているところもあります)
- 国の施設基準がしっかり規定されている
- 園庭がある(園庭のない認可保育園もある)
- 保育料が安い(2019年10月からは無償化になる予定)
- 保育士の有資格者が認証保育所より多い
⬇︎保育の無償化についての記事です。
認可保育園のデメリット
- 就労状況や家庭環境をポイント化し保育園への入りやすさが決まるため、ポイントの低い家庭は入りにくい
- 求職中や育休明けで入園した場合、また在園中に退職・転職など就業状態がかわる場合に、就業開始時期に制限があり、期限を過ぎても就労開始しなかった場合は退園させられる
- 育休中は預けられる時間が短くなる場合もある
- 0歳児保育をしていなかったり、駅から遠い保育園もある
- 預かり保育の時間が短い保育園もある
⬇︎認可保育園のポイントのしくみを解説しています。
⬇︎こちらも認可保育園に関する記事です。
認証保育所のメリットとデメリット
認証保育所に入園させるメリットやデメリットについては、以下のように考えられます。
認証保育園のメリット
- 東京都の独自の基準に沿って設立、運営されているため安心感がある
- 保育料が、高額になりすぎないよう上限が決まっている
- 世帯の収入に応じた補助金がでる(金額は自治体による)
- 園児が少人数制のため、保育者の目が行き届く
- 園独自の学びやスポーツのカリキュラムがある
- A型認証保育所は駅から近い
認証保育園のデメリット
- 園庭がない施設が多い
- 認可保育園より施設の基準面積が狭い
- ビルの一室のような施設も多い
- 資格のある保育者の人数が認可保育園に比べて少ない
- 4〜5歳クラスになってくると認可に園児が流れて、園児の人数が少数になる
⬇︎待機児童の多い地域で、認証保育所に入る難しさについて書いています。
⬇︎認証保育所の見学時に質問したいことはこんなこと☝️
まとめ
上記のように、認可保育園と認証保育所には施設基準や、保育士の人数などに違いがあります。
それぞれの施設のメリットやデメリットを考慮して、認可保育園ばかりに固執せずに、認証保育所や認可外保育園も候補に入れてはいかがでしょうか。
それでは、また🤗🍀
⬇下の記事でも認可保育園や認証保育所についてまとめています。