保活をするにあたって、保育園の口コミや評判などできるだけ情報を集めておくことは大切です。
わたしの実体験として、保育園見学や評判を調べるなどの保活を一切せずに、
「保育園に入れるなら認可保育園がベストだろう」
という考えのもと、見学をしないで認可保育園を申し込んだときがありました。
結局わたしが求職中、待機児童の多い地域という点もあり認可保育園には落ちてしまいました。ですがのちに、その時申し込んだいくつかの保育園の評判が良くないことを知り、入れる可能性は低かったとはいえ、それらの保育園に入園せずにすんでよかった、と思ったのです。
その後保活をする上で、様々な保育園の評判を聞いたり実際に見学に行ったりしましたが、預けたくないと感じる保育園も少なからずありました。保育園での事故のニュースを聞いても、保育園の実情を少しも調べずに入園させるのは怖いと感じます。
そのような体験から、保育園選びに失敗しないコツ、評判の調べ方などを記事にまとめてみました。
目次
保育園選びに失敗しない方法とは?
入園を検討している保育園の情報をできるだけ集めましょう。方法としては、
①保育園を見学して自分の目で環境を確かめる
②外部からの評判を聞く
といったところでしょうか。
①の保育園の見学について
見学の電話をかけるタイミング、見学時に見るべきポイント、見学時の服装などは記事にまとめていますので、興味のある方は一読してみてください。
②の外部からの保育園の評判を聞く場合について
- ネットなどの口コミ情報サイトを覗いてみる
- 身近で保育園の情報を持っていそうな人に聞いてみる
といった方法で、情報収集してみましょう。
ネットの口コミは信ぴょう性が不確かな場合があるので、鵜呑みにするのも良くないですが参考にはなると思います。
身近で保育園の情報を持っている人って、ママ友以外にもわりといます。
この記事でも紹介しているので(目次の「ママ友以外から保育園の評判を聞く方法」
の項目です)、できるだけ色々な人に評判を聞いてみましょう。
下調べをしないで入園するとどうなる?
以前のわたしのように、保育園の下調べを一切しないで入園を申し込み、万が一内情がブラックな保育園に入園してしまったらどうなるのでしょうか。
入園後に転園したいと思っても、
- 待機児童が多い
- 地域的に保育園の数が少ない
というような場合、すぐに転園は難しいでしょう。仕事をしている以上は様々な事情があると思いますし、「保育園の環境が良くないから退園する」という選択も容易にはできないですよね。
選択できる保育園が少ない場合や待機児童が多い地域では、保育園の下調べすることにたいして意味がないように思う方もいるかもしれません。
待機児童が多い地域では、保育園の評判を調べたり見学をしたからと言って希望の保育園を選んで入ることなどほぼ不可能な場合もあります。
しかし、わが子を預ける保育園の環境は少しでも良いものであってほしいと、親なら誰もが思うはずです。
例えば以前のわたしのように、
「待機児童も多いし、認可保育園なら入れればどこでも良い」
という考えをもっていたとします。
その考えはもしかしたら、保育施設の情報集め不足や「認可保育園がベスト」「働くためには他の選択肢はない」という固定観念によるものかもしれません。
例え認可保育園でも、評判や環境の良くない保育園は実際にあります。
そのような認可保育園に子どもを仕方なく預けるよりも、小規模保育や近隣の通園圏内の保育園に預ける方が、子どもにとっても親にとってもストレスフリーな場合もあるでしょう。
個人的には保育園の入りにくさに関係なく、情報は集めるべきだし、その保育園しか選択肢がないのであれば入園できた後も環境改善を訴える必要があると思います。(決してモンスターペアレントのようにふるまうことを推奨しているわけではありません。)
待機児童が多い、保育施設が選べるほどない
↓
保育園を選びようがない
↓
保育園の情報収集をしない
という流れは良くないと思うのです。
入った後に保育園の環境に子どもがあまりにも拒否反応を示せば、保育園の継続も難しいかもしれません。実際にそんな話もわたしの周りではよく聞きます。
実際に通ってみなければ、事前の情報収集だけでは実情はわからないことも多いでしょう。しかし、入った後のことを考えて、子どもや親がストレスなく通える環境なのか下調べをすることは大切だと思います。
↓保育園の選び方で具体的に注意したいことをまとめました。
ママ友以外から保育園の評判を聞く方法
外部からの評判を聞く、といってもその保育園に通うママ友や、地域の保育園や幼稚園の情報ツウの知り合いなんかがいないと、情報を集めるのって難しく感じますよね。
わたし自身、長男の保活の際、近所にあまりママ友がいませんでした。保育園に通っていそうなお子さんがいる友達が少なくて、口コミなどの情報集めをどうやってしようかな、と困った記憶があります。
長男が認証保育所に入所したあとで、同じ保育園に通うママ友から他の保育園の情報が聞けることが多くなりました。
また、職場に保育園児や幼稚園児を持つママパートさん達がいて、保育園や幼稚園の情報共有がたくさんできて勉強になりました。
やはり小学生~未就学児の子を持つママ友がいると、保育園の評判や口コミなど生きた情報が入ってくるので頼りになります。
ただ、ママ友以外からも情報を集める方法はあります。
わたしが保活情報を色々聞けて良かったな、と思ったのは以下のような方たちです。
地元で接客業をしている知人
わたしの場合、夫の知人の美容師さんが地元の保育園や幼稚園の評判にかなり詳しかったです。保育園児のお子さんがいることも大きいでしょうが、接客業という職業柄か色々な情報が入ってくるようでした。もちろん、お客さんからの話で得た情報などは、個人を特定するようなお話をされる方ではありません。
近所の「~保育園」に申し込もうかと思ってるんです、なんて話すと「あそこは良い評判は聞かないよ、対応が嫌で保育園を転園した人を知っているよ」という感じです。
保育園の独自のルールで退園になったケースの話を聞けたりして、良い情報も悪い情報もたくさん知っている方でした。
職場のママさんや保育園児の孫を持つ女性職員さん
子育て世代なら、様々な保育園や幼稚園の情報を知っている可能性があります。孫と近居のおばあちゃんの方も、結構保育園のことに詳しかったりします。
わたしがパートをしていた時は、複数お子さんがいるママさんで保育園、幼稚園以外にも小学校や習い事の評判にも詳しい方がいて、保活以外にもためになる情報をたくさん教えてくれました。
地元に長く住む親戚
わたしの場合、夫の地元に住んでいて義両親も近居です。義両親や夫の親せきは地元に詳しいので、昔からある保育園や幼稚園に詳しかったり、孫が通っている園の話をしてくれる親せきもいました。
近所にそういった付き合いのある家族や親せきがいる場合は保育園情報など聞いてみてもよいかもしれません。
余談ですが、以前検討している保育園や幼稚園について評判を義母に聞いた時、「そこの幼稚園の園長とは同級生なの」なんて言われてびっくりしました。
児童館の職員さん
保育園に入園する前はよく児童館を利用していました。そこで知り合ったママ友は、子どもが同じくらいの年齢で第一子の方が多かったので、わたしと同じで保育園や幼稚園の情報にはあまり詳しくない様子。
そこで児童館の職員さんに聞いてみると、色々教えてくれました。職業柄なのか、悪い評判よりも、良い評判の保育園の情報が多かったです。
「~はベテランの先生が多いですよ、~は園庭がなくても公園によくいくみたいですよ」という感じです。
ちなみに市の保育課の職員さんからは、どこが評判が良いです、みたいな話は聞けませんでした。(これも職業柄なんでしょうか)
倍率などから入園しやすい保育園の相談には乗ってくれましたが・・・
検診時の保健師さん
3~4ケ月検診や、1歳半検診などの集団検診の際、保健師さんとの面談がありますよね。育児で困っていることなど質問する場でしょうが、保育園のこともチラッと聞いてみたことがあります。
「~の地域で評判の良い保育園はありますか?」と聞くといくつか教えてもらえました。
小児科の医師、看護師さん、受付の方
かかりつけの小児科の先生が話しやすい場合は、候補の保育園について先生や看護師さんに聞いてみても良いかもしれません。
小児科のクリニックの先生は保育園の園医をしている先生も多いと思いますし、集団検診を担当している先生がほとんどだと思います。
先生の主観で「~の保育園はあんまりよくないよ」など話される場合もあるかと思いますが、先生目線の話も聞いてみると役に立つ場合もあります。
わたしは病院や診療所で医療事務をしていたのですが、受付の方も保育園の情報に詳しい方が多かったです。
近隣の保育園の噂や、先生の園児の怪我の対応など、結構働いていると耳に入ることは多いです。個人情報保護の観点から、普通は患者さんにそういった情報を詳しく伝えるスタッフはいないと思いますが、園の評判の良し悪しくらいは知っていれば教えてくれるかもしれません。
保育園や幼稚園の先生
ママ友の知り合いが地元の保育園の先生だったこともあって、ママ友はかなり保育園の情報ツウでした。
その知り合いの先生を紹介してもらって話を聞く、ということはしませんでしたが、現役の保育園の先生ほど地域の保育園事情や内情に詳しい方はいないと思います。
情報ツウのママ友の話はかなり信ぴょう性が高く、ママ友から話を聞くだけでもかなり勉強になりました。もし、身近に保育園や幼稚園の先生で話を聞けそうな方がいれば、一度保育園の評判を聞いてみると良いと思います。
夫の友達夫婦、仕事関係の知人
わたしの場合は夫の地元に住んでいて、夫の友人・知人が多い地域でもあります。夫が友人と保活の話をしていて、友達夫婦から保育園の評判を聞いてくることも多かったです。
また、夫は自営業の他に、ある競技の教室を運営していて、そこの生徒さんとの雑談で保育園情報を仕入れてきたりもしています。
わたし1人で保育園情報を集めるのも大変なので、保活に興味のある夫でありがたいな、と当時思いました。
↓わたしと夫がやっている競技について、以前書いた記事です
まとめ
ひとつの情報だけで「あそこは良くない保育園」と決めつけるのは良くないですが、良し悪しを判断する材料にはなりえます。
どこから情報を集めるにせよ、一人から聞くよりも複数の情報源を持った方が良いと思います。
それでも良い評判ばかりの保育園はないですし、記事内容と矛盾するようですが、保育園にあまりに多くのことを求めすぎても完璧な運営をしている保育園などないでしょう。
保育園選びにこだわりも持ちすぎても候補を少なくするだけなので、集めた情報を精査して、保育園選びに譲れない条件をいくつか決めたうえで、保育園申し込み先を選ぶと良いと思います。
希望の保育園に入れなかったとしても、色々な保育園の情報を集めたことは無駄にはならないと思います。
入園する前の心構えもできますし、子の年齢が上がれば本当に入れたい保育園に転園の道もあるかもしれません。案外良くない評判の保育園も、入ってみれば評判とは違い、許容できるレベルかもしれません。
なんの情報も持たないで保育園に入園させると、子を保育園に預けることに漠然とした不安を感じることもあるでしょう。入園させた後で他の保育園の良い評判を知って、羨ましく思うかもしれません。
パパやママの心の準備のためにも、できるだけ保育園の下調べを行った方が良いと思います。